デニム・ブルーママン18の9

 私の言うことを理解して、素直に聞いて、行動に移していれば人生はほぼ安泰なのに、あの子はなんで?生来の天の邪鬼気質で、人が言ったことの反対を常に行こうとする。つむじ曲がりと世間様に揶揄されても、文句は言えない。しかしながら私は別の死角にも、及んでいた自分を否定しません。それこそ、優秀な人間だけが選び抜かれていたとしても、落ちるところまで落ちる例はある。帝国海軍の失敗が私の脳裏から消え去る訳はないし、新聞も同じ罪を冒していたのは紛れもない。じゃあどうすれば?先のことに思いを巡らし善処方法を考えず、私は容子をこの世に誕生させただけで、お役目御免ではないか?を思っていた節はあります。あの子を操縦出来る人間が地球に居るのか?人生に果たして現れるのか?甚だ疑問符が点滅していました。しかし、その疑問符、はてなウィンカーに鍵があったのです。★24330★