西🏝姫瑠のアディショナルタイム(52)

 

私…二時間くらい、さっきまで仮眠を採っていたとき、父にお願いしました。南無阿弥陀仏の六文字でなんとかあたしを救って欲しい・・って。父は生きていた時からスタンドプレーヤーだったけど、黄泉の国へ行ってもまったく変わらず、あたしの生活態度をなじる。もっと素朴に暮らしなさい!!って。店に行かず家で煮炊きをしなさいって。話をそらすので、いっこうに先へ進まず、あたし、とうとう、ぶち切れた。今のあたしの状況は森で罠に掛かってしまい動けないバンビ。そこを打開しない限り、道は現れない。六文字であたしを救いなさい!!出来ないのなら、この宗教そのものを信じないって。父は途端に真剣な表情になって、まず言葉の解体から開始していく。南無をまず難無に書き換えて、アムを英語のAMとして捉えて考えなさいって。陀仏は?って尋ねると、抵抗する相手を、おだぶつに持っていく為のキーワードであることを明かす。常時変身しながら暗躍すると解説してくれた。あたしはAMにすぐさま気がつく。これはAMでもかなり速い時間帯を指している。深夜に近い。そこでブログをやることしか道はないって。これから一ヶ月もの間、夕勤が週に四回入る。今の時間配分では絶対に上へのし上がれない。私は父の案をソッコー取ることにしたのだ。(イオンのネクタイは照りがある、下は私の出た幼稚園とバイトに行くセブン。ガストパーキングより撮影)