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 新品同様の父の本が見つかっても中々声が掛けられない。っというのも打診すると日蓮宗家系のようで私に戸惑いも生まれます。ナムまでは南無で同じとはいえ、ミョウホウレンゲッキョウとアミダブツでは全く異なる。父の本、自然法爾章にはナムアミダブツの六文字がしっかりと刻印。しかも副題が”南無阿弥陀仏に生かされ生きる”ですから疑心暗鬼ではなく不具合を禁じえない。宗教日本の本当の曲がり角を私は目撃したようで、ここで分離があることにも気が付く。お互い信じるものが確固としてあること。宗教が日本を支えてきたという観点も忽せに出来ない。本を差し上げれば、マネージャーは、ありがとう!!って快く受け取ってくれるでしょうが、私に戸惑いが生まれてしまっていては元も子もない。この国の宗教の多さを私はいい方に捉えます。日々切磋琢磨していく為にこれらを効能させた先人トップ達の尽力。そこを汲み取って来た故に、今日衆徒の幸福がある。私には宗教はありません。信じる神がある。だからこそ、文筆家としてのエキスも絶えずある。このことはしかし、万人を私の宗教にしたい!!という気持ちとは裏腹で、実はそういう気持ち、布教したい気持ちが全くない点が自分でもフレッシュナリーです。私はこう思う。ゆえに私である。これがシンプル過ぎるって言うのならそれで構いません。