エメラルド・ウーマン88

 

春の訪れが容子の部屋を訪問してノックを開始している。そこに便乗したい容子。職場では相変わらず標的にされて、徹底抗戦を受けても知らんぷりを通しています。それもこれも日曜日を絶対に外したくはないからです。他の曜日は夕方からなので会うことがなく、すんなり行く。火曜日の早朝にもいません。誰も噛み付いてはこない。しかし日曜日、朝六時から九時までのとき、30分だけ一緒になるスタッフがどうも苦手のようでたった一週間に一回、30分でも、否応無しにつついてくるのを見ていると、容子を成長させたいのかも?って私は別の視点に立っている自分を禁じえない。元教師のあたしの視点ですから当たっている可能性が高い。人は誰も、スタッフが出来るまでになって欲しいっていうのはある。もうこの店に入店して九ヶ月以上経過ですから正直、容子がまだ、未熟のレーンから抜け出してないのでは?って心配にもなります。しかし日曜日はオーナーが初めて固定でくれた時間帯。ここをおめおめと退却することは出来かねる。致しかねるの心境で今ある容子でしょう。ばしばし叩かれてそこでミスのない自分つくりに邁進して欲しいと私は思う。たったの30分で参るのならむしろ容子の本分ではないでしょう。しかもその30分は三人スタッフがいる。そこまで杞憂はしていません。(24319)