アクアマリン・マン82

 

人間の人生ほど面白いものはなくコミカルロードだ。そして…今まで散々空想してきたことが現実の運びになっていく・・・そして神とは・・・この定義もようやくあやつの中で定着を見る。龍神雲の存在だ。その特徴として、姿には現れないゆえの雲の変容があるのだろう。龍が吐く息なのか?それとも龍の姿を象る雲なのか?人々にそれは突風としてまず現れ、虹として空に出現することもあるという。神出鬼没なのが唯一の特徴になる。風がつめたい・・・とか痛いように感じるときもある。それをしかと噛み分ける人間の所作を神がご覧になっている。容子は幼い時ある番組を見て、将来自分もああなるのでは?を空想していた。その女性は鑑定を申し出た人の前で、目を瞑り、瞑想しながらこう言うのだ。お答えします、水が湧き、その中に睡蓮が見えます・・・・そして運命をその女性は解き明かす。テレビ番組で人気のシーンだった。その女性は必ず、情景を言う。こういった風景の描写と同時に名詞が付け加えられる。見えるものが連呼される。容子の頭に、その時、インプットされたお告げであろう。人の前に立つのが幾種類かあるとして、この女性も、明らかに、占い師としてのトップであり美しい姿である・・・と。あれから何年が経過しただろう。その番組を覚えているシニアはきっと多い。