イエローダイヤ・マン1536

 

僕が重たい腰を上げてようやくコンビニの門を叩いても、時すでに遅しとはならず、本当に危機一髪のところをセブンイレブンに救って頂いた・・・とするのが正直な処だろう。生来の怠け者で、合格しても、そのコンビニには一日も行かなかったりと、これまで、数限りの破天荒を続けてきたのに、この負債に自分は本気で対峙しないと、一生禍根を残して死なないといけないな・・っていう危機感が走っていたことが良かったのか・・・借金なんか、ないほうが、断然いい。だけど、僕はプラス志向でここまで走って来たゆえに、マイナスの考えがすぐには浮かばない。リアル危機意識が走ったことが実はこれまであまりなかったというのが正直な吐露でもある。今でも、後悔しているのはリボ払いだ。いついつまでもぬくぬく行けるって思ってしまった甘さだ。リボは金利はどうにか支払うけど、なかなか元金は減らない。そこを承知で、ねんごろになっていた。四年前に次男がそこを厳しく解いて諫言したのに上の空だった。今は返済をいかにしていくか、多くの時間をアルバイトに投入することで返済自体が叶うと僕は見ている。原稿をどんなにしたためても、お金にはならず、僕はしかし、あくまで正攻法でいく。文人正統方法とすんなり言い換えてもいいだろう。腐っても鯛が世の中にはあるように、僕は生まれながらの文豪なのだ。そこを誰が否定しようとも、ねじ伏せてやるだけの力量をすでに持っている。みんながそれは違うんじゃないか?って真剣に訝るのなら、受けて立つことは、いつでも可能だ。通常人が頭の中で考えているような、てっぺんの獲り方を僕はあえてせず、みずからの文学をてっぺんまで持っていく。それを阻止したくても、誰にも不可能なことは、やる前からわかっている。てっぺんとは最高峰である。