ブラックオニキス・マン163

 自分が可愛い部類の女子だ・・ってそう思い込んでいる女子を僕は極端に嫌った。なんか、その辺が僕には察知出来る。速い。可愛いと思っている女子のうがった顔がまるで受け付けない僕の出会いはもっと遅くても良かったくらい、女子には縁はなかった。人の心が透けて見える率はやっぱり遺伝的に高いのかな・・っていうのはある。だから正直に言うと、僕の根っからのファンは男子に多かった。親友は多い。そしていつでも僕の悩みを聞いてくれる親友がいる。でも今は疎遠になっているかも・・・はある。僕は一生懸命時間をやりくりして会っているつもりでも単身者だったあのときのようにはいかない。なぜなら、時間を大盛りには出来ないからだ。

 24時間ある一日の容量を超えて何かを達成なんて出来る訳はない。一目瞭然と認識に運ばれる。パートナーがいる幸せとは、同じ生活習慣を保ちうる二人だというシナリオだ。ここに到達出来たことを僕は喜んでいる。なぜなら、昔なら、それは、僕の母との折半領域だったからだ。しかし執筆優先で僕は本当に心もとなかった。他の二人の兄たちもきっと同感だと思う。母を独り占めにしているすぐ上の姉のことを、最近は、全く羨ましいとか思わなくなった。姉をなんとか、ホンマモンの人間にしたいと試行錯誤している母を、しっかり僕の眼に焼き付けている段階だと言える。人ひとりを、まともに世の中に出してやる・・・口で言うほど、容易くはない。