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 僕から見ても姉にはどこか大きな抜け落ちはあって完璧主義の母が早々に姉への厳しい教育方針を反故にしてしまったイキサツでも言える。山下清もそうだった・・・。肝心な時、男女の機微が分からない。事件は母に優等生教育を全部諦めるよう促した。姉が起こした事件を僕は知らない。僕が生まれる前だった。機転があるとすれば僕が母親を介護する日記を姉に見せた時だろう。10年前になる。姉に日記を見せることに抵抗はあったもののその時の僕は心を開いていた。ディティールの真面目な立ち位置に姉は感動する。僕は父よりもむしろ自発的に母を隈なく観ていたし、医師の態度のどれに関しても注文を欠かさない。父は医師の言う通り、おっしゃる通りでございます!!で終始したのに反して、僕は常に母の気持ちを優先した。そこが息子としての誇りだ。しかし肝心の経済力がない為に父の収入をあてにするしか無かった。母のこしらえた貯蓄も全部しまやかした。ここは佐賀弁で言っておこう。無くしてしまったという意味。しかし姉が僕の日記の凄さにため息をついたと同時に、そこで莫大なヒントを貰ったのは事実だろう。こ、これはスクラップではない、継続性があるし、ひとつひとつを起こせば素薔薇しい本になる。母の為にもそうしたい!!って。しかしその時点でまだ、姉ははてなブログとは出会ってはいない。姉はその頃は日本生命に勤務していた。自動車保険を盛んに勧められても僕は断固として断ることで徹底した。それなのに本当に事故を起こしてしまう・・・。又、父を苦しめる。保険に入ってなかったことで、現金六十万を親戚に借りに行くことになる。当時の父にも一回で出せる金額ではなかった。僕は投稿をしたことがない。しかしこの代理投稿で姉の胸を借りている現況だ。大学の講義の代返のようにリーゾナブルだと思っている。