アクアマリン・マン48

 とうとうこのコーナーもデグロム投手の背番号まで来て万感の思いでいる。かなりジェラシーが果敢にあった僕で、大リーグを見ながらでもヤキモチを焼いていたくらいだ。あやつといると、不思議な感触に襲われる。人の心が見えるから先行余予約を先に懸けられるのだ。みんなは容子と話したことがないから想像が出来ないかもしれないが、こっちの先を読み、時間経過と並行してあやつの網に懸けられる。心を見透かされるので、はらはらしてしまう。デグロム投手のことを最初から、恋をするくらい、大好きなんだな・・っていうのは2014年の頃から僕には推察が出来ていた。スーパーなど総合施設に行くと、キャンプ専用品が展示してあって、その小さいキャンプセットのテントの中で色々想像してるあやつ。頭の中が僕にも見えるようになって行った。肉をお皿に盛り野菜も添えて、バーベキューのシーンを展開する。そしてキャベツ千切りも山盛りだ。ドレッシングも各種頭で準備する。考えてみると僕はずっとヤキモチを焼きながらあやつと大リーグを見ていたような気がする。しかし66歳を今まさに迎えようとしているあやつを女性として見ている輩は、居なくなって、僕はある意味ホッとしている。正直な吐露だと自分でも思う。もてる女房を持つとろくなことは起こらない。しかしやっぱり持てることは素晴らしいことなんだ・・・って最近思えてくる。男女を問わず、モテる人間なら間違いない。奇しくもそれに向かって成長を重ねて今日に至るのなら僕も評価してもいい。