中3の頃は、バレー部のコートは体育館のすぐ横になっていて、コートのすぐ5メートル先に、男の子の家があって容子は暫くその家の男の子に憧れていてバレーをしながらかなりキョロキョロしていたことも話しておきましょう。今で言うキョどる。その子のお父さんが教育者だったことで、やがて私の棲む家のすぐ近隣に越してきて学習塾を開始なさるのです。その塾に大好きになったクラスメートの男子と女子たちも一緒にその学習塾に通い始めて、なんていうか、容子はそれが流行だと咄嗟に感じ取ったんでしょう。あたしも学習塾に入りたい!!って。しかし夫は機嫌を悪くするのです。教科書ガイドを読んできちんと理解応用出来ていれば塾は必要ない!!って撥ね退けるのです。しかし私も一瞬鑑みて夫の考え方を採ったのです。容子は、学習塾に行くその動機が勉強の補填ではなくあくまでもいやらしい魂胆。一緒に密になって過ごせるからこそでしょう。夫を私は一瞬で見直すのです。この子は男の子に熱しやすい。冷めやすいかどうかは別にしてバレーボールにあれだけ集中していたのにしては移り気なのでは?がシグナル点灯してしまうのです。夫は容子の異変をキャッチしていたのかもしれません。人生で要注意人物にならないように躾をしておく。きちんと育成されて子女はこうあるべきを容子には貫徹して欲しい・・って。お隣のロコちゃんも県立長崎東高校に合格を決めて通学していたので、夫にもいとこへの対抗心のようなものが芽生えていたのです。