人の話には耳を澄まさない。こんな容子にいつかは成就が来るなど、全く想像も出来ず私はかなり焦っていたことは言えます。何しろ中学二年で急降下で成績を下げていたことは弟から耳にする。しかし弟も、のんびりしていると私には映るのです。こんなに急降下なら家庭教師を私なら手配するからです。のんびりした性格は父親譲りなのか私の弟もまるでシャカシャカ動いたことがない。だから鬼嫁がますます図に乗る構図かも・・って。出来る男は先の先までお見通し。来季のことまですでに計画に織り込まれているのが通常です。この親子をこのままにしておけば大変なことになる・・・私の疑心暗鬼や杞憂は当たったのです。落ちこぼれになってしまう・・・は万博に行ったとき同行したの女子の態度でも飲み込めました。田舎の中学校でトップテンがこの同行女子の街なかの中学校ではトップ百。なぜ、ここまで能力の差異が生まれるのか?中学生時代の生徒たちの学力量の濃密さで差がついていたのです。容子のために私は小学校時代、戸石小学校で担任になったある男子生徒をライバルにするように要請します。ちょうど中2で同じクラスになっていた。つかず離れず彼を視野に置くように容子を諭す。この万博に行った女子は途方もない上を目指していたので容子が目安にするのは難しかった。戸石小学校から来た生徒たちは沢山バレーボール部にも入部で私も話をしやすかったのです。