ブラックオニキス・マン131

 僕は兄弟の結婚式に初めて参列。4歳学年が上の直近の兄貴だ。一番上にもうひとり兄がいるが肋骨の損傷で今回は来れなかった。最初は列席と聞きどんなに母が喜んでいたか・・・しかし無理は言えない。会えれば母にとって九年目の再会。僕も豊橋で三人兄弟で会えたあのとき以来になる。僕は一番お気に入りの紺のスーツ。兄はタキシード姿で肌も輝いていた。母は後ろから見ると凄い斬新な髪型でアップ。留め袖はさすがに貫禄を出して美しかった。お嫁さんになる方は見事に麗しい・・・固唾を飲み込む。母の留め袖の貸衣装は、実は長襦袢と足袋は兄が購入で、母は持って帰れるって喜んでいた。僕たちの亡くなった父親の写真を母は仏壇から持ってきていた。それがあればかなり式の潤滑油になると僕は思った。なぜなら向こうもご両親と妹さんの列席だったからだ。僕は父に今のパートナーを会わせることが出来たが、兄がまだだった。やはり離れていることも原因だった。母は髪飾りをしてもらいたかったに違いない。しかあし髪が斬新なことでないほうがフィットしている。ヘア担当の意思かもしれない。僕が一番感動したのは神父が外国人だったことだ。はきはきした大きな声の日本語、そして素晴らしい笑顔。しかも温かい雰囲気。極めつけは女性演奏者からの

f:id:hn0709:20220113230017j:plain


ハープの奏でだ。フラワーシャワーもむちゃくちゃ感動した。僕は披露宴はしなくとも結婚式が大事だと悟る。彼女はあつかましくならないよう、広島を周遊しながら待っていてくれた。後から分かったことだが、僕の母に八天堂くりーむパンを買いに行っていた。この結婚式が僕らをウェディングにいざなうことは間違いない処だろう。