デニム・ブルーママン☆第13章

 容子の行く東長崎中学校は当時は古賀小学校、戸石小学校から集まっていました。矢上小学校の出身者は一番多くて、古賀や戸石から来ている生徒たちはスクールバスを利用しました。弟もちょうど小学一年生になり、一年生を担任する伯母とはよくクラスを出た廊下ですれ違っていたようです。子供たちはすくすくと育って行く。それを目の当たりにして、私には全く不安らしきものはありません。はにかみ屋の気質を持っている弟が、若干心配ではあったものの、無事に幼稚園を卒園出来たことが自信になっていました。容子は小学六年生の頃に比べると、寡黙になる傾向は見えていました。しかし、友人たちの間に於いては活発な口調で、以前とは変わりません。特別に心配することは何も無かったのです。f:id:hn0709:20220106131527j:plain