デニム・ブルーママン13の12

 授業中にあてられ、発表することはあっても、自分からは手を挙げない。二年生へ進級する頃には教師に反発する気持ちが芽生えていて、容子はそれに対峙しながらも、迎合はしないで、独自の学校生活を送るを優先したようです。小さいとき…すでに啓示を受けていたようです。誰にも迎合をしない。それをしてしまえば、自由の申し子ではなくなるからです。せっかく、私は誰より先に察知して容子を泳がせているのに、容子自身が独自の生き方を模索しているのに、先達を名乗るみたいな、強引な言い含めは親でも他人でも身内でも出来ません。倫理の押し売りも、はなから断る姿勢で容子はいました。新しい時代を象徴するかのように大阪万博が来るという時…随分前から、夫の姉は着々と計画を立て早々と私に許可を出すよう言ってきましたが最初は断る。なぜなら、心配だったからです。幾ら啓示があったとしてもあの子は団らんや食べ物や旅に弱い。いつ、人様に心を差し出してしまうか?親子でもそこを懸念したのです。f:id:hn0709:20220126205009j:plain