デニム・ブルーママン10の10

 一番喜んだのは夫の妹、美知で容子がピアノの椅子につくと、必ずおねだりしていました。その頃は東望幼稚園まで教えに来るピアノの先生につき、3冊くらいの教習本に取り組んでいました。ツェルニー、ブルグミュラーソナチネなどの教則本です。しかし、ピアノピースを購入して、自分が好きな楽曲に独自で挑むこともあり、アーケードに楽器店が出来てからは長崎の音楽の発信源はここが基地だったのです。美知は、どんな曲でも、感動し、すぐに覚えてアンコールしてきます。容子は人気の曲を必ず暗譜していましたから、サービス制震が漲っていたこと、それと同時にみずからも、習得を堅くする意味合いがあったのでしょう。暗譜とは本を読み文章を暗記するのと同位です。