エメラルド・ウーマン34

 私は身内のように母が、可愛がったある女性を常に例えて、女子の生き方を容子に諭します。何回も何回もはそういう機会は来ない。あの子とじっくり話したくとも、弟嫁、つまりあの子の母親の拒絶包囲網が存在したからです。私は中学に容子が入学して、2年生の秋までは2階と一階に同じ屋根の下。みんなは、疑惑を思うかもしれません。戦後は核家族という三文字が流行して、若い夫婦たちは独自の子育てを展開していたのです。私が付け入る隙が無かったこと。それと、容子の母親の超敏感気質があったのです。話し込んでいるな…は2階に居ても彼女は察知。すかさず、容子、急いでお使いに行ってよ?と促してくる有様。私は不憫でならなくて、容子はどうなるか?かなり、心配したのですが、後から聞き納得します。人が言おうとしていることは、大概、事前にキャッチが出来ていたようです。f:id:hn0709:20220130104905j:plain