みんなにお叱りを受けるかもしれないが、僕は、女性の気持ちになって、よく想像していたのが、赤ちゃん願望だった。事実、男の僕には、あったからだ。仕事を持ち人生をほぼ確立出来た女性なら、結婚という形式には拘らず、赤ちゃんをもうけ、育てることも、可能なのではないか?と。人生の渦中で、何回か、キャリアウーマンに実際、質問したことがあった。本当の忌憚のない気持ちを知りたかった。みんな、その質問にはダイレクトに答えた。赤ちゃんだけ、欲しいって思わないことは、ない。しかし、その後に、顔が曇る。でも、…でも?僕はしつこい男で、しかも、デリカシーの欠片もなかった。でも…のあとの彼女の本音が聞きたかった。僕は赤恥じをかいたようで、そうではなかった。彼女たちは、人生では成功組でありながら、心には鳴かない小鳥を飼っていたのだ。