デニム・ブルーママン11の18

 1967年の8月のお盆には精霊船を作り、盛大なお見送りをしてやりたい…従兄弟たちは自然に集まり美知の亡き後、すぐにこしらえ始めます。その頃は海に分け入り流していたのです。かなり、深くまで若者たちは入って行きます。私は容子が精霊船がちゃんと海へ流れて行くまでを見届けたことを浜で見ていました。あの娘は自分も一緒に途中まで海に入りたい気持ちでいましたが夫が止めたのです。それぞれ、何か、激しい情熱を胸に秘めていたのです。夫はどこぞに歌碑を立てたいと言って来たのですが私は、f:id:hn0709:20211104100856j:plain熟慮して答えを出すように伝えました。無名の女性…出過ぎたことになりはしまいか…疑問符はあった。タヤは立派な墓を美知に作りたい!!…と。それからは貯蓄の使い道をお墓に絞るのです。