デニム・ブルー・サファイアママン7の8

 今回想しながら書きつつ、私は不思議な感触に襲われる。タヤに対する反発は今思えば若さの象徴が為せる暴挙だったという顛末です。決してタヤが嫌いでも何でもなくそれは・・・ただただ、私達の生活に踏み込んで来て欲しくはなかったこと・・・じゃあ踏み込んで欲しくないことこそが、嫌悪の証明ではないか?ってそこでみんなが訝しく思う場面が来ていますね。自分が育てられた環境はタヤが敷いた生活感に似ている。だから生活面や道徳面での隔たりは、ほぼなかったのです。それならなぜ、義母はあそこまで自分にとって嫌な存在だったのか?ここは大きな謎でもある。夫が仲良しなことで嫉妬していた可能性も否めないし、そこから端を発して、自分の子供にも絶対に触れさせたくはない思い?今はさほどタヤは悪くないっていうより義母は全くもって、いい人間だったと判別が出来ます。しかし夫の姉や甥っこはそうは問屋は卸さないっていう剣幕で、わざと聞こえる声で、私の性格に茶々を入れ合っていた。家賃ったって、そんなに大金でもあるまいし、なんで、それくらい、出せないんだろう?ふたりは不満たらたら。しかし義母や妹美知がそれに加わって文句を言っているシーンはついぞ、なかったのです。私の倹約人としての願いは一応果たされ、それからもう二度とは論争は起こらなかった。イイコトだったとは思えません。気モチでも支払えばかなりみんなの受けは良かったでしょう。金銭への対処で人柄を見られるのが人生です。