イエローダイヤ・マン1386

 僕は朝からロバート・アルトマンの作品、ビッグ・アメリカンを観ながら爽やかな気持ちに導かれる。これまで全くこの映画の監督であることを知らなかった。ロバート・アルトマン作品ではジャックポットに特別な感銘を受けた。ビルを演じた俳優ジョージ・シーガルが大好きだった。しかし今年の3月に亡くなっていてそれを知った時、僕はショックだった。一度会いたい人だった。いい俳優の極めつけで、ダンディと危うさを両方兼ね備えるといえば、そうは役者はいない。僕は彼が演じた雑誌編集者、ビルの気持ちに呼応出来る。なぜ、賭けごとに走るのか?っていう衝動について。時間の推移に伴う快感や一攫千金以外にある。それを彼はあの映画で果敢にも示してくれた。恋のない人生は意味がない…とまでは言いたくない。しかし、恋と格闘をして、ようやく、男は一人前。人間に伸びしろという幅が出来るのだろう。