エメラルド・ウーマン18

 どの生徒が将来は一番出世する?など未来を予想するのは、凡人を甘く見ている教師です。私は、アオバナを垂れた小僧で、頭も悪いが、経営者になったような人間を多く見てきた。頭は資料でしかないのです。大事なことは、掘り下げる力、興味の先にある専門的度合い、そして、継続が可能なのか?っていう先駆性。粘りはあるか?すぐへこたれ諦める性質なら見込みは薄い。どんなに優れた能力を持つといえども、社会が必要としてるか?そこでのバランスもあるでしょう。アンバランスでは良くない。私は思春期に鍵があると推察しました。出来れば、世の為に貢献したい…とそこまで本人が吐露する。未来を国全体で期待出来る人材。その思惑で歩ませる為には、栄光を比較的に若い時分に味わい世間を知り尽くした人材ではない。むしろ、苦労の連続であっても、そこを度外視して果敢に前へ進んで行く人材。小学生時代の容子にはまだ将来有望の片鱗は見られなかったのです。