デニム・ブルー・サファイアママン☆第五章1

 語学に秀でしかも音楽にも精通と私の計画はとん挫などしない・・・って高を括っていたあの頃の猛攻。これまでとは全く違う視野でいたのは事実。親友たちも佳きライバルで刺激を与えあっていた。いえ、これは、向こうから貰う刺激の方が断然多かった。どちらかと言えば友人たちのオーラに比較し姉から受ける刺激は常に、世間一般の話でおもに舅の下の世話の類いが多かった。姉は旧家に嫁ぎ医師後継ぎとして欲しかったけど、姉の旦那は病院に勤務とはいえレントゲン技師だったのです。私はこのコミカルな姉の旦那と同じような境遇で娘時代を過ごしたことで馴染み深いっていうより兄妹みたいに育ったのです。みっちゃんと呼んでくれたのは彼だけ・・・悲しい時も、それをまるでこけにしてしまう町民感覚。唯一、彼の、ユーモアで救われているような戦時下の娘時代だったのです。姉の結婚と同時に一家は鹿児島に疎開し、私は兄と自炊で同居し師範学校に通っていたのです。兄は七校です。今思えば、自立する為に教職についた。それなのに自分の子供の教育に的を絞り過ぎてママ友関係を構築することをあまく見た。度外視したツケだったのかも?って。コミュニケーションが欠如していたのは否めません。容子は付属小学校を受けるには受けたんですが私が二次を辞退したのです。本人は行きたいけど試験で落ちた・・って思っていますが違うのです。未来は少しだけ見えていた・・・あの子は私の一存で純心幼稚園への入学を決めるのです。本人はベレー帽が叶ったことでかなり嬉しい四月になっていますね。