デニム・ブルーサファイアママン7の4

 私の精神状態がかなり未熟だったことは言えるでしょう。教職を退いてなおその傾向が強まっています。家にいて自分中心に動けば、快活のように一旦は見えますが精神的にはどん詰まりの状態。しかしそれを出産という大きな枠が私を確保し離さないという現状だったのでしょう。容子にはそれは大事なメインイベントでも正直私には、金銭を失うというリスク絡み。退職金はすぐにも底をつくのは目に見えていました。オルガンを暫く使ってそれでも充分じゃない?とは思うものの、ピアノも購入してあげたい!!っていう気持ちもみずから活発に考えるようになっていたのです。この子に与えられている作曲の技能を、このままないがしろにしてしまう?それは酷なことです。弾きながらすでに音符も書けたことで私の心は逸るのです。誰にも感じることがなかった生徒のひとりに容子が名を連ねていたことが教職を辞めた恩恵としてあった・・・これはひとりの教師の勘です。みんなが、もしも、穿っている・・ってそう採るならそれでも構いません。私は出産という人生の大事業よりも実は、金銭について、深くみずから考えあぐねていたとも言える。退職金はテレビに使い、後の残りは、不意の出費のために保管しておきたい自分は正当でしょう。しかし他にまだ、あったのです。投資の分野についてです。ここでお金を保つよりももっと重要なことが控えるのでは?思い切った投資が人生を潤滑にしていくとはいえまいか?・・・と。