イエローダイヤ・マン1261

 僕は悩んでいる最中あの場所で迷子になったあの時のことを思い出す・・・あれは2013年だった。どういうきっかけでそうなったか・・・道を間違って歩くことによって豊橋平野に迷い込んでずっとずっと出口が分からず、三時間近く歩き続けたことがあった。反対方向を採ってしまったんだろう。ガラケーは持っていたけど、こういう機会はまたとはない。僕はどんどん平野へ入っていく。この真骨頂は先が見えないことだろう・・・って当たりをつけて・・・途中誰にも会わない。そこでふつうは心配にもなってくるが、それは当たり前!!って自分に言い訊かせる。タクシーを呼ぶことも実は出来た。しかしお金がもったいなかったのだ。毎日毎日ネカフェで生活していて三千円超は出て行って、正直出口に着くまで弱音は吐くまい・・・てそうみずからを鼓舞する。やっとこさ、夕方を迎えるその前に見たことのある看板が遙か向こうから見えてくる・・・助かった!!とそう思う。極楽湯だ・・・なんでこうも僕はドケチなのだろう。タクシーをしかし呼んでいたとして自分がいる場所を明言は出来なかった自信はある。あのときの迷子の経験が僕を大きく成長させた。自力で街へ再び辿りついた経験が僕を立ち上げる。心配になってよろけそうになったとき、僕はこの平野を思い出すのだ。