イエローダイヤ・マン1259

 僕はこの新車のハスラーを購入して初で気が付く。ちゃんと助手席にもドリンクホルダーがあった。なぜ、ここまでずっと気がつかないでいたのだろう。それはある個所を引けば出てきた。するするスルーっと出てきてそこにドリンクをいれ込む形になっていた。これなら後部座席だってあるかもしれない。ただ、表面だけを見るからなかったのかもしれない。新しい車は初の家族で、最新型はブレーキを踏んでエンジン掛けるという動作すら知らず、最初の代車が結構、新車っぽくて、中々エンジン掛けられず、お隣のご主人の家に行きピンポンを鳴らし、叩き起こしてしまったくらい昔式の僕達だった。後ろの座席にも、もしかしたらドリンクホルダーはあるかも・・・って僕は罪悪感に切迫する。もしかしたら下の方?スズキの社員の方にそこも訊けば良かった・・・て後から悔いた。おろそか過ぎる自分。僕はそういう軽薄な部位がある自分が嫌いだ。はっきり断定出来ないことまで執筆してしまい、こうしてアタフタしてしまう。これからは確認してから物事を言える重厚な僕に変身を重ねたい。こういう風情でも、もしかしたら・・・?っていう部位があって今朝、コテージに来てスイッチを入れてみた。奇跡というのはこういうことかもしれない。もっとも三か月休止にしたら結構めんどくさいみたいで、今度再開するとき、六か月間は解約出来ないという縛りも存在でやばいな?とは思ってた。僕はやっぱりケーブルと縁があるのかも。第一、あそこまで危機に陥ったのに今は執筆が出来ていること自体、神の領域だからだ。ジュード・ロウ演じるヤング・ポープをじっくり見て感動していたのが効を奏じた。