デニム・ブルー・サファイアママン5の13

 妹にはそののちも子供は出来ない。そして姉のところにも男の子だけ。兄は女の子だけ。それで、容子が女系を継ぐことになったわけですが、このことを伯母であるマレが性格的に強かった為に、容子に肝に銘じさせた・・・植えつけたっていうのがあったのでしょう。私は”女子は出来る男子についていく姿が、表向きにも心的にもいい”という風潮も残していましたが、このマレはちょっと気分屋さんだったのです。男っていうものの弱みも同時に見ていたのかもしれない。容子の父を弟に持ったことで、忸怩たる思いを一杯経験してきた・・・っていうのも根底にはあるでしょう。本来は男が切り開いていく道ではあるけど、この国を邁進させていくために、どういう方策が立つだろうか?真険に鑑みていた節があるのは、女子の結婚後の友情に関してです。どうも、ミチ子さんはおかしい・・ってずっと言ってた。あなたは私の妹の美知と茶道教室で知り合い、紹介されて一緒になったていうのに美知とはそれっきり・・・なんでこうも冷たいの?って何度も言ってたからです。私は義母が嫌いで美知を遠ざけただけ・・・。しかしマレは不可思議な感性を持っていた。男よりも男勝りの部位を持っていた・・・自分が理解不可能なことはどんどん前へ出てみんなにソッコー開示するタイプだったのです。