デニム・ブルー・サファイアママン5の4

 規律やルールはあたしを縛る!!って容子の心は私に訴える。あの子が押し黙っている時にあの子の心が透けて見えた。私は、あなた、社会人になれないのよ?ではなく別の方策で容子に話し掛ける。ここで一足飛びには行けない事情があったのです。せっかく親子でカリキュラムを組みここまでやってきて、それを、今更、園児の規定の中に埋没させる?酷である・・・って睨んだのです。第一他の園児たちはここまで到達してない。あの子にある今の自信は到達しているからの心の浮揚でしょうし、安定でしょう。最初から厚い壁にぶつかってはいましたが、物事の根幹を示していると私なりの判断があったのです。靴を脱いでしまったことは何か意味があったの?容子は靴があることで皆が園にいると思って、安心するだろうって、そう答えるのです。じゃあ靴がないならみんなはどう判断する?って。まずトイレや他の教室を探しまわる、その間には家に帰れるって思った・・・私は唖然としますが、容子は園の上履きを汚したくはなかったのでは?って一瞬そこを想像するのです。この子の足は洗えばなおる。奇麗に戻る。しかし上履きは恐らく泥に塗れる?私は怪我をしないように、緊急事態なら、上履きを履いて、出来れば帰って欲しかったってそう言うのです。自分の靴は?靴はもちろん持って来て欲しかった。じゃあどうやって?カバンに?入らなかったのね?うん。靴は持って帰りたかったとあの子は話すのです。