デニム・ブルー・サファイアママン4の2

 夫は容子さんと、さん付けで容子を乳児から育成していましたが、やがて私はひとつの施策として、この子を、洋介と呼ぶことにして暫く続行していきます。男の子の気質を垣間見ていたからです。そっちの方がいいのでは?楽なのでは?って。すると夫はそれはないぞ?っていう見解があったのか言いにくそうに発言してくる。容子さんのさんに僕が拘っているのは女性らしさではないんだよ?って。えええ?じゃあ、一体なんなの?って。すると夫はこの子には敬意を払うようにってお告げのようなものがあったんだって。しかし私は却下します。そんな不透明なもので動かされるような、軟な感性を持ちえてはいなかった。随分早計な考え方だわ!!って心の中で打ち落ちします。ただ、我が子可愛さでしょ?って。しかしそういえば・・・ってなんか気になるシーンも頭に浮かんではいたのです。鳥は死んでいる。部屋の中でさえずってはいない・・・ってこの子が言ったときに、部屋に入ると鳥は横たわっていた・・・夫の言うことは当たってはないにしろ、さん付けはしばらく認可します。容子さんって対面した時から言ってたことで、さほど気にはならなかったのです。ヨースケって呼ぶと、あの子の反応が速くて驚く。容子っていうよりも0、01秒速いのです。