デニム・ブルー・サファイアママン3の21

 その頃の私は学力を付けてやることと音楽をある水準まで到達させればまずは合格との認識でいたのです。夫に本のことは任せていたんですが、中々偉人本は持って帰らない。業を煮やす私の考えに反して彼は牛よりも、のほほんとしている。自分を育成することで満身創痍っていう風情。私の中でまたもや反発は起こる。男は外に出れば七人の敵があってそれと絶えず戦う状況とは言うけど、ただ、目一杯自分の趣味の分野を太らせているだけなのでは?肝心の容子のことは全部私に任せてるって。しかしこういった不満を爆発させることが逆に言うと容子の頭を活火山脳にしていく段取りを決めさせていくとは・・・人生は最後までわからないものです。まさか、容子の今が活火山脳を思う存分活かし切るそういう生き方になっているとは・・・そこを聞き法外な気持ちに達するのです。まず子供たちは、5つの分類に分かれます。1つ目は、頭も優秀で心根もいい、第2は頭はそれほどではないものの心根がいい、そして3つ目、心根もいまいちで成績も冴えない、そして四番目、頭はいいんだけど、心根に難がある。この4つ以外に、まだあとひとつある。どれにも該当しないグループ。私はこの第5のグループがもっとも社会形成上、鍵を握るとそう思ったのです。今で言うペルソナグループ。仮面の領域です。