デニム・ブルー・サファイアママン3の17

 容子には特徴があったのです。それはイイコト?悪いこと?物語が本当にあったか?それとも作り話か?に酷く拘るのです。自分の教室にそういう子供は皆無だったからなお、慎重になって言葉を選ぶ・・・。作り話がなぜ、気になるの?容子は本当の話ならもっと感動があった・・・ってそう答える。この対話なら夫の方が詳しいかも?って本のことで訊きたいんだけど?って彼に提案します。容子は本当のことじゃなきゃ嫌って言ってるけど、小さい子に読ませるもので本当のことってどの本になる?って。私は低姿勢でいました。普通の子供には出ないセンテンスも時に使って親を驚かす一面もあったからです。両親の会話をすでにアレンジに入っていたふし?当時の子供には出てはいない兆候です。皆が一斉にこの子を異端視扱いしたら?私は怖くなるのです。夫はそれなら僕が偉人伝を簡単なものから見繕ってくる!!頼もしいキーパンチャーでした。本のことなら僕に訊いてくれよ。これでも生徒たち一人ひとりにこの本が君にぴったりって教えてあげているんだ。そう?凄いね!!容子は普通の子供であって欲しかった。まだまだ私自身が子供である証明と言えます。当時脇田大佐の子供達は出産ラッシュ。容子のひとつ下には兄の家で可愛い女の子が生まれているのです。