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 ジャズを聴いていると心が突然全く別の場所に連れて行かれたみたいに興奮する。音楽が持つそれぞれの雰囲気だろうか。この境地はやはりクラシックでは望めない独特の暗さ、そして激しさで、もう少しで救助されるっていう希望を持って今ある人には特に響くのでは?って。美しさはとても大事だ。心の完璧にも通じる。しかしジャズが持つ暗さも僕は厭わない。本当の苦悩を包括しているからだ。嬉しいだけなら自慢だけで終わるケースも多いが、不安や苦悩があれば人はおのずとしゃかりきになっていく。不思議な現象と僕は呼称している。人類にはそもそも生まれた時から、とある感情がある。自分だけではなく、みんなが幸せになっていけたらな・・・っていう処の希望。そこでは怒りもジェラシーももちろん健在で、両者は格闘する。なぜ、富裕層だけが人生、生き永らえるんだ?って。高速走っていてもいい車は激突しても大破はなく、軽は見るも無残にぴっしゃげる。貧富の差異は高速道路上だけではない。一般道路での運転だって、富裕層は後々しなくてもよくなる。するとジェラシーが最大限まで到達し、争いが勃発するのでは?と心配する。しかし案じるよりも生むが易し。貧困層から精神力という糧を貰える。そういう富裕層は事実上存在する。この相関関係は強い。貧困層の僕等の未来には清貧の輝きとしてあらかじめ用意されている。