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 僕のようにぐーたらな人間はそうはいまい。貯蓄残高二百万円切るのも時間の問題で、切らさない為に普通は、働くのに、それをしない。ぐーたらもそこまで行けばおしまいかも?って危機感を募らせる。僕には家賃収入とか印税収入はないから、ただちに職を見つけて就職するのが通常なのに腰が重たい。仲間たちも不憫に思っているだろう。お呼びが掛かっているだけでも、幸せなことなのに、その幸せの灯火も吹き消している。自分が自分で分からない一点でもある。しかし少しだけ進展がある。シャワーの時に太腿を見ると、皺が出来ている。長い深い皺。稽古をさぼっている相撲取りによく見られるような皺。途端に怖くなる。一月から二月に掛けて父が四週間入院してベッドにずっと居た時だった。病院にはリハビリ施設もなく、四週間の間にも父がどうなったか・・・これが鮮明過ぎて僕の頭に黒い影が覆い被さる。父の足はほぼ動かなくなっていた。退院許可が出て、家に辿り着いた時には、靴を脱いで玄関に上がるという段差でさえ、人の手を借りなければ越せないとこまで劣化していたのだ。もちろんそれからおむつになった。悪いことは必ず重なる。足が悪くなれば最初こそおまるだが、やがておむつになって気分も滅入りストレスに絡めとられる。大事なのは適度な運動。そして歩くことの重要さ。僕は15分でもいいから今日からお散歩ロードを使うことにした。電気代も要らないし、親父の形見。大事に使わないと罰が当たる。