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 本当に日本語は深いと思う。天才というとジーニアスだが、時代の寵児という場合どうなるのだろう。僕はそういう事例がことの他好きだ。誰もが思い浮かべるのが恐らく時代のマグマだったなあって、勇壮なそれを幾つか挙げるのではないのか?きっとタイガースやテンプターズでクラスが割れたあの時ではなかったのか。母はテンプターズが好きで楽曲を隈なく愛した方だが、別のグループ女子はタイガースの猛烈なファンだった。こんなことを言えば僕の年齢もばれてしまいそうだが、日本に確実に影響を及ぼしたビートルズの存在を僕らは否めず、やはりそこに機軸は戻る。日本が世界に影響を初めから及ぼしたものとは、一体何だろう??そこを思う時、僕はやはり、昭和20年代前から発祥した昭和歌謡を思わずにいられない。主だったものは二十五年以降だがそこから始まったその可憐な歌達が、やがては歌謡曲としてはぶりを付ける。好きなのに。あの人はいない・・・これは黛じゅんさんの楽曲だが母はいつも歌いながら料理を作っていた。好きなのにあの人はいない、なんていう設定だろう。まどろこっしくなくて純粋で僕は大好き!!話し相手も涙だけで、きっと失恋の歌なんだけど、僕はこの歌謡曲がもう五十年前に喝采を浴びていた事実に打ちのめされる。正直いって昔ほど麗しいのだ・・・・。