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 里子は科学的に音楽を極めていく所作に今あります。今まで未曾有の空洞に見えて何から手を付けていいか、全くそこが分からなかったけど、小学生の時鼓笛隊で自分はなぜ、あそこまで鉄琴に憧れたか?今でもそこがいとおしい。自分は今で言うリコーダー。昔は笛と言っていました。あのマーチ、行進曲を愛と青春の旅だちという映画で再度巡り遭って改めて聞いて里子は覚醒するのです。なんで自分があそこまで鉄琴奏者に憧れて視線を送ったか?ケンバンですから本来里子だって選ばれる位置にはいた。しかしどういう訳か先生たちは体格に拘っていたように思えてならない。大太鼓はやっぱり大きい子。そして小太鼓は中背です。まだ、ハンドベルのようなものは出ていません。里子が小学五年生ということは1967年です。みんなの溌剌とした顔。普段音楽をやってない子も一杯混じっていて里子は自分自身の影が薄いことに徐に気が付く・・・。音楽は直火焚きで誰だっていつからでもやれる!!嗜める性質のものなんだな?が点灯します。そして・・・笛を吹きながらこう思うのです。自分がちっとも目立ってないけどみんなと合奏してそこにしっかり馴染んでいるというチームとしての大成です。なんかこう鼓笛隊って凄いんだな?って。普段学校の授業ではないものが創出で頭打ち状態になる。その時に憧れ自分が手にしたかった鉄琴がようやく届き知らせを受けます。ゲンヨウカイ楽器店に今週は行けそうです。