死亡時一千万円の生命保険に加入し、受け取りを義兄にしている姉・・・。この辺が義兄に生きる気力を与えているのでは?って僕は楽天生命を見直す。毎月の掛け金は六千円いかない。姉が生命保険会社で扱ったのにも、そういう安値の掛け金で、一千万保障というのは見たことがないそうだ。掛け捨てだが、これは普通の掛け捨てと同位には捉えられない。例えば姉が十年で亡くなったとする。掛け金が七十二万。微々たる金額だ。それに対する一千万円は凄い。そしてその生命保険に加入後にはちゃんと生活費も余分に渡すようになったというからホンマモンだ。生命保険の掛け金は通帳から落ちてた?って毎回姉に訊くという。だから生活費もバイマシで貰えていいことずくめだという。僕も健康な内にしか加入出来ない生命保険に姉が目を付け、しかもパン食い競争並みに、義兄にゴールまで行くことを示唆させたこの保険手腕に恐れ入る。しかもゴールとは、義兄が死ぬことではない。義兄が姉よりも長生きして、その一千万円を受け取る構図・・・。相手に生きる意欲を起こさせる起爆剤になった楽天生命の一千万円。僕はこれを指を銜えて見ているだけの自分ではないことに気が付く。僕にもきっと好きな人が出来て結婚したい!!ってそう思わないとは言えないからだ。相手の喜ぶ顔を見たい!!その為だったら僕はひと肌脱げる人間であり続けたい。