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 男子トイレとその横にPちゃんは女子トイレを作ってそれは女子トイレで長い時間を掛けて新聞を読む為・・・。こんな大事な朝の所作さえ私は範疇にせず、彼の願いを鵜呑みにして家を建築した訳ですが間取り上では優れた環境を彼は創出したと思う。自分の部屋から最も近い場所に二つのトイレ、その先にシャワールームがあるからです。思えば家の間取りをどうするか?でほぼ人生の要約は見えて来ます。これがもしも二階にそれらを建築していたのなら今頃どういう状況に陥っていたでしょう。おまるもおむつも拒否る.....今になってしたたかさを垣間見る。自分がタヤたちと同じ屋根の下に住まないといけないって事態になったとき、私の母は二世代住宅草案を独断で決める。母は二階にキッチンを作る。どうしても別にしたかった食生活。母はしかしトイレだけは下だと諦めていたし、お風呂も同位でしょう。今はそこもリーゾナブルになって様々な二世代住宅も建築可能になっていますね。住居の変遷もイノベーションもパワフル日本を標榜しています。住むってやっぱり生きている間のことだけなのか?それならなおさら大事。その区間を何の不便もなく暮らしたいその希望でみんなが家を建てる・・・。そこを思うと設計段階でどんなにPちゃんが美しい広いトイレに拘ったか見えて来ます。しかも介護が必要になった時のことまでちゃんと踏んでいた用意周到に驚かされる。もっとも優先すべきはトイレの位置。それを男女とも磨いてくれて昨日の長女には感心します。そして和田家と一線を画する話にも先があったのです。あんなに偉大な先人たちのお墓まで拝借なんて、してはいけないことだって・・・。偉大なという二文字にあたしは長女の心の深淵を思ったのです。