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 一切干されていることなど、億尾にも出さず、毎日エッセーを投稿していた時代の原稿がそのまま残るなど、何か得体の知れないタイムスリップを感じます。マレさんたちがちょうどこの長崎に新築を建てて生れ故郷へ帰って来た年度、それは何時ですか?私がまだ四十代の前半。じゃあ、二十年以上も前の原稿になるんですね?色も褪せず、ファクシミリの黒も鮮やかに残っているということが奇跡だと僕は思います。ありがとう!!私は神の声に従っただけ・・・。主婦の意見なんかいつでもお釈迦にしてやるぞ!!っていうような相手の姿勢が丸見えだったし、逆に私は毎日真剣にしかもさらっと思いのたけを投稿していく。その期間に採用は?一回だけで他はなし。抗議した後だから喜びもなし。でも、心朗らかにしていた。毎日毎日干されていてもですか?ええ、主婦が子供を育てるなんて当り前。その上を行こうとしても世間が中々見ようともしない世の中の傾向を存分に見てこれも鍛錬のひとつなんだな?って。かといって自分が干され続けても平気でいられたのには父の無頼派を見ていたことがある。いいお手本をお父さんがは示してくれていたんですね?中学校教員社会では教頭にもなれず、母にもウダツが上がらないって終始言われ続けていたけど、ある時にピタっとその口撃が止む。誰も何も言わなくなる・・・。えええ?な、なんでですか?諦めムードが周囲に漂う。それで、お父さんはどうなったんですか?水を得た魚のようにせいせいした顔で本を石畳にして勉学を積んでいくの。お父さんにとっては本が大切な親友だったんですね?人間不信は父の心のどこかにあったと思う。でわお願いします。冷飯も 慣れてしまえば 骨董品〔仕舞うが架かる、そして英語になった日本語でも扱えるコットー、新語としてコットー品性を挙げて置こう、類い稀な人柄のこと〕