yd1008

 なんで又同じようなやってはいけないミスを犯してしまうの?って代行支払いで又顧客に違う方を渡してしまい、僕はどん底に陥っていた。若年性記憶障害かもしれず自分でもその時の状況を思い出す。顧客は二件の支払いをしようとレジに二枚を持って来る。そしてどちらもきちんと代行収納するものの二枚目を咄嗟に勘違い、僕は店が受け取るべきを渡してしまう。そして気が付き、後を追い掛けて車まで行くのに、何を血迷ったのか、又そこで正しく渡した方を貰ってしまう。パニック現象だ。渡す方が貰う方と咄嗟に入れ替わる。自分の脳内がちょっとどころではなく怖くなる。それを電話で報告するとマネージャーは言葉も出ない位怒っていて、同僚スタッフもげ・ん・な・り。当り前だろう。あれほど、間違うな!!って言われているのを反対にしてしまう。これは悪意があったとしか見られない。僕はその後もずっと沈んでいた時・・・顧客がみずから持って来てくれる。僕はこの時、顧客が神様に見えた。なんという神のご加護。しかもこの日、フランシスコ教皇が長崎を訪れている。僕は自分の今日運を思う。しかしそれで落着した訳ではなかった。顧客に救ってもらうという構図自体、絶対に避けるべきことだ。一旦家に帰って心配になって再度来たのだという。いつもの紙と違う・・・って。僕は顧客を心配の大海原に放流したのだ。ここを潔く辞めるべきかも?と一瞬思う。しかしそれも逃げでしかないことは自明だった。