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 ひとつの決まりごとがあって形式に添いながら、バラッドを組み立てる手法で飯盛女☆めしもりおんな☆のバラッドを完成させています。本当にこういう地名があってイイモリと呼びます。同じセリフの連呼で、嫌と言う位の熱唱ですがそれが、オルゴールの音色になると灰汁が取れて聞き易くなる。人間の言葉でも言える。同じことばかり発している人は浅さを見られる場面でしょう。私は父の正統的な論点よりも、むしろ黙っている母の論点こそが大事だと子供時代から思っていました。住吉でのアパート時代はまだ新婚で母は大いに自分の意見を喝破していたけど、父の生家のある、東長崎に引っ越し母は教師を辞めて、専業主婦になって、一旦落ち付いたのか、言葉自体は減ってしまうのです。若い頃は58センチだったウエストもビヤダルのように段々太さを増して行く。いわゆるお決まりの、家でごろごろ専業主婦になってしまいます。ビールとか酒類は全く駄目なのに太る。家に籠って観るのはテレビだけ。徒歩で市場に買い物に行くのが唯一楽しそうでした。こんな生活を始終見つめながら、私はゆったりした時間の向こうには母なりの理想郷もそびえているんだろうな?って思いを馳せていた。小さい時に起こした私の事件で、母は強制的な子育てをしなくなって、しかも自然に恵まれたこの東長崎で育まれた想い出は何にも替え難い。私は七月生まれですから発祥は10月です。人類の一滴として地球に合流した秋に感謝する。七月までまだ八ヶ月あります。それはしかもオリンピックが開催される地球の日本であることが嬉しいです。