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 11月2日にやって来る僕の11111は、何だか、ポッキーの日の前祝いみたいね?って姪っこに言われはっとする。11月11日。これがポッキーの日だと僕は初で知る。思えば僕は朝から、毎朝チューリップが開いているパチンコ店に通っていた時期があった。20代後半の頃。今の新和銀行東長崎支店がある場所に実はパチ屋があった。僕は仕事もせず毎朝懲りずに通う。全部の台が朝だけ、チューリップ全開で僕だけを待っているような気がしたからだ。しかしこれも競争がし烈になっていく。最初こそは全台お試し出来たのにみんながそれを知ってから台の取り合いになっていく。チューリップ投入で玉を貯めて暇な時間を存分には楽しんでいられなくなる。段々競争になっていく様相に、目がとろんとしては人生遅れを取ってしまうことに覚醒する。どうしても複数台したいのなら即座に場所獲りをしないといけない。その台に何かハンカチでもいいから目印の私物を置くようにした。しかし当初の牧歌的要素を懐かしむ僕がいるように、人生をどうしても競争と捉える人々のナンタルチア多いかっていう憂鬱・・・。サンタア~~ルチイアァ!!サンタールチーアーって歌っていれば良いものを、刺激が好きな人間がいる。速さを自慢したい人間がいる。洒脱で駿英な者たちは先を急いで試しいい台を探り当てる。僕は競争が苦手だ....。ライバルなんか糞喰らえだ。自転車でも絶対に追い越さない。速さを誇りたい人間はレース場に行けばいい。