Ss244

 僕がもしもコンビニに採用になっても恐らく三日続かないだろう。なぜならいらっしゃいませえがそう何回も出ない。じっと立ち読みしながら黙って耳を澄ますと、いらっしゃいませ?ってトーンが上がる人間といらっしゃい、ませ~って音階が下がる人間いて差がある。どの、いらっしゃいませも各人特色があって僕が好きなのが、最後がせ~!って上がる人間。三十代中半と思しき女性スタッフが僕の好む年代層で実に爽快感があっていい。しかしだ.....。どう見ても六十過ぎたスタッフを見ると正直、僕は本音で身につまされる。何だか僕も働かないといけないの?っていう感じになってくる。気モチが誘導尋問されるのだ。不思議な感情が同胞の極みが焙り出されて僕としては若い女性の方が気分が乗る。コンビニでは様々な男が入れ替わり立ち替わりやってきて、なんてことない日常の会話を二言三言交して安堵しながら帰っていく。コンビニの女性のフレンドリーさが要めになる。何でこんなに話術があるの?っていう位知っている振りが上手い。僕もここまでコンビニが成長してきたことが本当に嬉しい。しかも成長路線に乗った!!と改めて思う。しかし税率は必ずしも10パーセントで推移してない止まり木事情だ。僕も何回もここに座ってみたいとは思いつつ、座ったことはない。スタッフがテーブルを拭いたり、椅子を整頓させたりを見たこともない。しかも大きな抜け道もあった。車で食べる積りが気が変わったんだ・・・って客に言われれば、ぐーの音も出ない。