Ss186

 僕はガン首揃えて義兄が僕の家を訪ねて来た時には慌てた・・・。自分の二男と三男と連れて来たのが2016年が始まったばかりの正月だった。そこまでされて僕はどんな気持ちになったかをここで吐露することも大事かも?って段々と思えて来たのも僕がこうしてアルバイトをこなすようになって来たからだ。前年の二月に親父を失って姉も慌ててバイトに出るようになっている。二男三男は、義兄が連れて来て正月の正確な日時は忘れたが深夜だった。姉は夜勤バイトの為に来てはいない。僕は義兄の律儀さの本家本元が何であるか咄嗟に気が付く。二男三男が正社員になってその報告だったが、僕にはあて付けのように思えてカッカ来たのを覚えている。そんなに正社員が偉いのか??じゃあ何であんたは女房を深夜に働かせている?って喉まで出かかっていたが甥っこたちは可愛いので止めた。理性も同時に芽生えていた。義兄にこういう昔堅気の人間を持ったことは不都合でも何でもなく、今にして思えばENISHIだったのかもな?と思うことは多々ある。正社員になることがどんなに凄いことであるか明示したかったのではない。それ位は僕にだって分かる。人はやはり生業をもって生きるべき!!この考え方は実は正しい。やっと僕にも理解出来るようになっている。生業を持って自立自営が出来る人間になるべきでは?僕にとってその道は最初こそ果てしなき道に映っていたが今は納得が出来る。サバンナを悠に超える熾烈なる競争社会が今日から幕を開けている。