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 私達の日常がもしも幻影〔イリュージョン〕だったら?すかさず、そこに何か魔物のようなものを見てしまうし、もしも魔物に連れ去られようとするのなら必死でもがき抵抗するでしょう。生きることはこの世の中で生かされていること・・・。でも突然に連れ去られて行ったとしか言いようのないこの悲しみは一体どう対処していけばいいのか混迷しています。私の見解ではやはり、生と死には距離があると普段はそう仮定してはいるものの、実は死は音もなく忍び寄っていると思えて来るのです。もしも私が生きているのに廃人さながらの生活をしていれば、それを見て周囲は残念に思うでしょう。それを私はなんで知るかというとやはり、人の顔色や言葉で悟るのです。こんなに将来を嘱望された投手の突然の死に、チームのみんなの嘆きの涙はバケツ一杯分とは言わない位あるでしょう。そこで悲しみを一時忘れて、試合に挑んで行く自分の背中を押してくれるのは他ならぬスキャッグス投手ではないか?って私は推定します。僕も試合見ているよ、絶対に気を抜かず最後まで頑張ってくれ!!って。チームメイトの死を乗り越えるって口で言う程簡単ではない。ホセ・フェルナンデス投手の事故死の時もチームメイトはどんなに時間を掛けて悲しみから這い上がったでしょう。いつも笑顔だったスキャッグス投手のこと、私達ファンは永遠に忘れません。悲しみが癒える頃、彼を詠みたいと思います。