僕がどんなに頑張っても、マスコミの川に一艘の舟を漕ぎだすことが不可能なように、マスコミはひとつの次元を担当している。そう仮定するとこれまで見えなかったものが視界に出現して来る。壮大なスケールで推移しているそのマスコミ川こそ日本の潮流と呼ばれるものだろう。世界の海に繋がっているその川が僕にとっても誇らしい。日本はかつて閉塞感を断ち切る為に、世界一の国であるを証明しようとして、なりふり構わず猛進し、開戦の火蓋を切った。あの頃の破壊力を軍国主義と標榜すれば、今の平和のそよ風こそがいい意味で僕らの象徴とすべき風、そして方向でもある。僕等はこんなに平和的に整備された国に棲んでいるのと同時に、幾つかの早急にクリアすべき設問も今、浮上していると思う。超少子超高齢化社会から抜け出すことでそれは口ぐちに言われて久しい問題だと国民みんな理解している。誰にも時代を止められないのではなく、みんなで同じ目標に向かって行ければこれ以上はない。その兆候を、老後夫婦は2000万円不足のレポートは見事に露呈した。この不足分を投資で補う努力と聞いた時に、僕は世の中を二等分するカッターナイフを見たと思った。株投資を経験したことがない人口があるということさえ、お役人たちが把握してはいないという身も凍るようなリアル。それに輪を掛けて株で損をした人口の占める割合も数字として出て来る。このような大格差非常時にある日本の現状がオープナーによって開示されたニュースバリュに驚愕を禁じえない。これはしかし今後いい意味で日本の抜け駆け的起点になっていくと僕は捉えている。
