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 不当な解雇に遭えば誰だっておかしいと思うし、自分の持つ限りの死力を尽くして、弁護士なり行政に相談しながら親友にも意見を仰ぐと思う。しかしこの場合、企業の中でそうなっているのだから中々会社の中で仲間っていうか、支援者を取りつけることは難しいだろう。会社の中に五万といる何も振り分けられていない人間たちは一様に会社人間である可能性が高いと僕は見る。穿った言い方だけど全員がやはり段階同期でありライバル、ともに切磋琢磨している関係。すると仲間の失速は自分の出世に照準を合わせればいいこととして即座に分類されてしまう。僕はそこを嫌気する。素晴らしい人間ならそういうことはないはずで、僕は自分の人間性を自覚しげんなりと我にかえる。口ではいっぱしのことを言いながら僕は蹴落とすことを視野に、いつも動いている。そういう僕だからいつまで経ってもうだつが上がらないのだろう。唯我独尊をさっぱりと取り払い、この世に二人とはいない人物にこの先ついて行ければ本望....。僕はもともとそういうタイプ。人の下で温容にしかも、しぶとく功績を積むのが希望だ。しかし僕はやはり、そういう願ってもないチャンスが訪れれば、重たい腰を上げうる人物だと自分を総合する。この☆やったるか☆の精神がこしゃく過ぎる。自分でありながら手が付けられない。