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 今夕の伴侶は退院の日取りは段々決まって来たというのに、酸素吸入器に頼らないといけない将来をみずから嘆き、私にこう言うのです。生きていて、何が楽しいんだ??って。それは余りに我儘な放埓発言で私は叱ったのです。世の中には治らない病で今日も苦しむ人が沢山いる。CRPも直近の検査結果が出て、6まで下がって、今日で点滴も終わり。酸素吸入器のレンタル位で、そこまで落ち込むものかなあって、私は勇気付けたくとも彼は、容子は能天気でいいよね?全然病院のお世話になんかならないし、健康という金ののべ棒を持っているって....。それでも歯医者だけは行くんだぞ?って厳しく追及の手を緩めずに迫るのです。今ほとんど噛まずに飲み込む生活の私を彼はこう表現します。哀れで本末転倒の人間だ!!って。歯医者に行けば私の立場は信頼回復するんですが、まだ、その決心が付きません。まず、お金がないでしょ?って言い返すと彼は大激怒していつでもお金は支払ってやる!!ってまるで鬼の首を取ったように勇ましいセリフを吐くのですが、実は私は今、どの病院がいいかをまだ決めていないのです。いい病院があればそこに替えたい気持ちがあるんです。28歳の頃の私ものんびり構えていました。そろそろオーナーから次の給料から借入金の分を引くからね?の申し入れがあるとばかり待っていたのですが、彼はそれから一向に何も言っては来ないのです。