ピーパー・ウーマンpp409 今日はグーグルガイドに今から行くんですね?ええ、まだどこに行くかは決めてないの。じゃあ、今日は奇数でマレさんの番ですから帰ってから発表っていう段取りなんですね?いいえ、先に出して行きましょう。題材はまだ決めてはいないんだけど、あたしとしてはプレッシャーも同時にあるの。どういうことですか?すまほで写真を撮るっていう場合、それがガイドとしてなら店の様子を皆に伝えたいっていうのは解るんだけど、景色なんかになってくると違ってくる自分の高揚を禁じえない。あああ、それは何となく分かるなあ、よく写真の出来がいいとか普通とかを僕自身は判定しかねるんですが、明らかに大衆の目線から見て、いい写真っていうのは存在する。でも私が言っているのは何気ない日常の中に埋もれている写真の存在なのよ。どういう風情になるんですか?丘.....それも私が小さい時に自分の足でてくてく歩いて行った友達の家がまだあるかなあ?って。昭和の名残みたいな建物と風景ですね?たぶん家は改築したりして形はとどめてはいないけど、自然に手を付けてないなら段々畑も残ってて扉の向こうには幼馴染がいる。以前から建物や風景を撮りたい願望があったんですね?ええ、その家を目指して行けば夕御飯やおかずを炊く煙も見えて来そうなそういう田舎の風景。まだそういうのがIF〔イフ〕もしもあれば奇跡でしょう。でわお願いします。丘の家 夕餉の煙と 扉かな