ルビー・ウーマンr343 そのお客さん達が必ず入店するという情報を知っていてしかも夜の六時半までにお店に予約を入れれば、全部そのホステスの売り上げになるというシステムこそが私の頭を刺激します。これは情報の確定を事前で操作、法則にも将来なる行動心理学にも相当で、確率は百パーセントなのかをまず自分の目で見ようと私は伏兵になって状況を見学するのです。なぜ、来ることを事前に知っているかは予知にもなって私はここに商売の力学が眠っていることを、オーナーが知っていた可能性が大きくてひれ伏すのです。顧客は別に約束を破ってもいいのです。来なくてもいいのに、やっぱり女性の顔を立てることが大事って真顔で入店する。男という生き物の正常な感情に私は驚愕するのです。用事が出来て来れなかったとか、どんな、言い訳でも出来ない訳ではないのに、女性のメンツにとことん拘る紳士を見ながら、どうしてこれを仕事に生かせないんだろう?とまず嘆くのです。日本の男性の未来をしっかりオーナーは捉えていたし、女性も並外れた手腕を持っていた。約束したら守る!!守らせるっていうお互い成就の法則。そして時間がないなら十五分でもいいから座る。それだけで、売上は全部彼女のもの。そうそうたるメンバーが私の前を通り過ぎて行く間、私は頭の中で料金の計算をしています。彼らは義理を非常に重んじる日本民族の集団行動を体現していたのです。日本男子は底抜けに面白い!!って思います。それを生かす土台も私には見えていたのです。