アクアマリン・マンam50 政治生命を賭けて、それぞれが自分が本当に拘る分野へとようやく舟を漕ぎだしたなって俺も大阪ラプソデイのあの曲のようにそぞろ歩きになって来る。何もかも橋下徹氏が大阪の府知事になってから日本が動き出したことはいわずもがなで、今度は沖縄県の知事ならやってみたいというその意気込みに俺は嬉しくなる。沖縄に切迫した問題はもはや政治力の吸い殻入れの、黒ずんだバケツみたいに形骸化し、本当にあの島で、玉砕を貫こうとした戦闘が行われ、多くの島民が悲劇に巻き込まれたことなど、この国の政治家の頭の片隅にもないことがはっきりして、俺も兜の緒を締め直す。こういう時はやっぱり三拍子だろう。時津〔とぎつ〕のスーパー銭湯ホットランドでもうすぐ閉店ですよ?という時流れたあのワルツ曲が頭を駆け巡る。音階は覚えているのに曲名が出て来ない。お客を急かして追い出さないといけないシャッター時に、この曲じゃあ、ゆるいぞ!!って俺は直感したが何となく好感が持てた。ワルツということもあってそれに乗るように帰る支度を始めたものだった。テーブルが二人組になっていてリクライニングソファとテレビ添え付けで実に憩える場所だった。今はセブンイレブンやガソスタに変わっている。俺のように政治のせの字も知らない人間がここまではっちゃけるのも、おかしな政治を丸飲みさせられている国民が同期でいるからだ。わざわざ四国まで行って加計学園の姿を目の当たりにした友人もいる。そういう真剣な国民が健在な限りは、国が危ぶまれても国民の存在が箍にはなっているという日本の真実。否定は出来ない。