ルビー・ウーマンr333 有馬さんという歴史的な女性が入店した時、この時点から大きなチャンスをこの店が掴んだことが私を覚醒させ、破格の人材をこの目にするのです。もちろんこれまで一律だった規定や店則は、どうも大きな人物を目の前にして脆くも崩れ去っていくそういう気配を、私は作家の目線で捉えるのです。普段はそれはダメだよ、そういうのはないだろ?っということでもこの女性がばりばり更新していき、周囲は水商売のダイナミックを経験し、目を丸丸させて佇むのです。もちろん女性陣もそれは無いよ?ってソッコー反発。なんで彼女だけ許されるの?そういうのエコひいきだよ?って。しかしオーナーが観ていたのは商売のスケール水平線でそんなこと言ってられるか?っていうまるで黒船が来ていてそれに応撃するかの静謐の眼差しで、私は少なくともオーナーの視線の先にあったものが見えていたを自負するのです。黒船は未曽有のライバル。人気ホステスの去就がその店の切り札になったり、ある時は激震になったり、そしてある時には...。オーナーも長い間、スナック経営で身に沁みていたはある。滅法可愛いね!!という女性入店時と、えええ、あの女性をスカウトしたのか??っていう入店時の比較査定。しかるにその女性が他のホステス達と一様であるはずがない。あたしは彼女の威風堂々の女性らしさに、自分の貧しさが浮き足立ってしまうことをヘルプに行って痛感します。本当に素晴らしい女性は人を謙虚へ導くのです。